脳卒中の後遺症とリハビリ
脳腫瘍は、年間1万人以上に発症し、自覚症状もさまざまで、単なる頭痛だと放っておけば死に至ります。
新たな治療を切り拓く清水庸夫先生と、世界が注目する最先端の「サイバーナイフ治療」を紹介します。
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脳卒中の後遺症で身体に障害が残ることはかつてほど多くはないものの、まだかなりある。
とりわけ多いのは、体の片側または一部の麻痔、失語症、学習障害、記憶障害、運動能力の喪失、行動や感情の変化などである。
脳卒中後のリハビリは、この数年でかなり進歩した。
麻痔の後遺症が残った人が施設に閉じこめられたり、自宅に閉じこもって忘れられた存在になったりということはもうない。
リハビリ科では健康管理のさまざまな専門家たち - 医師、理学療法士、作業療法士、看護婦、ソーシャルワーカー、言語療法士、通常医療や代替医療の専門家 - の技能を結集して、いろいろな方法で患者の手助けをしてくれる。
脳卒中の患者で、自分で服を着たり椅子から下りたり食事をしたりといった基本的な作業をできなかった人が、こうした献身的なスペシャリストたちによる治療のおかげで見違えるほど機能を回復した例を、数えきれないくらい見てきた。
筋力、目と手の協応、入浴や調理に必要な技能は回復可能な場合が多い。
こうしたリハビリ・プログラムの目標は、できるだけ自立して、活動的で生産的な生活にもどれるようにすることである。
リハビリは入院中から始まる。
退院後は、自宅であろうと、どこか都合のよい施設であろうと、適切な場所で適切な治療チームとともにリハビリに励まなければならない。
病院では、脳卒中の後遺症で体が不自由になった人は、病院付属の、回復期の患者のための予後保養施設や長期ケア施設に行く。
そこでは有能な療法士たちが患者一人ひとりに特有の問題を見きわめ、それを治すことに専念している。
そして、機能が最大限改善されてから、自宅にもどり、地域の機関が提供している理学療法を継続してうけている。
脳卒中について覚えておきたいこと
1 脳卒中には2つのタイプがある。
脳のある部分に血液を送っている動脈が詰まったために、脳への血流が遮断されて起こるもの(脳梗塞)と、
脳の血管が破裂して出血したために起こるもの(脳内出血、クモ膜下出血)である。
2 脳卒中の治療は、血流の遮断によるものか出血によるものかによって異なる。
そのどちらかを最も早く知る最善の方法は脳のCTスキャンである。
3 脳卒中の症状は突然あらわれる。おもな症状はつぎのようなもの。
突然、とくに体の片側で、顔や腕や脚の力が抜けたり、感覚がなくなったり麻痺したりする。
言葉が出てこなくなったり、言葉を話したり理解するのが困難になったりする。
突然、とくに片方の目の視力が落ちる。
突然、原因のわからない激しい頭痛がする。
理由なくめまいがする。体のバランスや機能の協応を失う。
4 脳卒中は緊急に治療を要する病気の最たるものである。
脳卒中ではないかと思ったら、すぐに病院に駆けつけること。
脳に回復不能な損傷を残さないようにするのに欠かせない処置は、症状が出てから3時間以内に始めなければならない。
5 脳卒中の危険因子はたくさんある。
なかでも重要なのは高血圧、糖尿病、心臓疾患、そして、高コレステロール値、肥満、運動不足といった要因である。
これらをコントロールすれば、脳 卒中になる危険性を低くすることができる。
6 心臓の不規則な律動である心房細動は脳卒中の大きな原因だが、ワルファリンや、それよりいくぶん効力は少ないがアスピリンによって血液を薄くすれば、そのリスクを減らすことができる。
7 動脈硬化によるプラークは、無症状のまま首の頸動脈を狭くするおそれがある。
医師が頸部を聴診器で診察すれば、動脈が狭くなっているかどうか発見できる。
動脈の60パーセント以上が狭くなっていたら、このプラークを切除することで脳卒中を予防できる。
8 脳虚血発作が起こったら、3時間以内に静脈か動脈に、血餅を溶かす薬t-PAを注射すれば、長期にわたり体が不自由になる危険性を減らすことができる。
9 脳虚血発作が起こったら、アスピリンのような抗凝血剤をずっと服用すれば、再発の危険性を減らすことができる。
10 献身的で有能な専門家によるリハビリで、麻痔など脳卒中の後遺症を改善できる。
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