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膝の関節症は、高齢者の体が不自由になる原因の最たるものなので、ここでとくにとりあげておきたい。
女性に多く、男性の2倍である。
高齢女性のおよそ2パーセントがかかり、たいてい男性よりも症状が重い。
膝の関節は複雑な仕組みで、体でいちばん長い2本の骨、脛骨と大腿骨をつないでいる。
正常なら関節の動く範囲はひろく、体の重さを支えるのにきわめて重要な役割をはたしている。
近年、変形性膝関節症の治療に進展があったが、その効果を説明する前にまず、膝が関節症になったらどういうことが起こるのか、改めて考えてみよう。
膝の関節の骨と骨のあいだには、クッションの役目をする滑液がある。
関節症になると、この滑液が薄くなり、衝撃吸収効果が落ちる。
さらに軟骨がむきだしになり、衝撃や摩擦に弱くなる。関節の軟組織にある末端神経が過敏になるので、体重がかかると膝が痛む。
関節症が進行すると、むきだしになった軟骨が摩耗しはじめ、なめらかさを失い、損傷する。
正常なら軟骨と滑液で保護されている骨が硬くなり、骨麻という突起状の骨ができて、それがこすれ合う。
すると、膝をほんのすこし動かしただけで痛むのである。
新しい治療法は、膝関節の滑液の部分に、ある物質を注入して、滑液の弾性と濃さを高めるというもの。
注入するのは、膝関節に自然にできる健康な滑液の成分のひとつ、ヒアルロン酸溶液である。
このヒアルロン酸は、膝に直接注入すると、痛みを軽減し、関節を曲げやすく柔軟にすると言われている。
治療は通常、週一回の注射を四週間か五週間つづける。注射のあと丸二日間は膝を休めなければならない。
膝関節に細菌感染している場合や、妊娠中と授乳中は、この治療をうけてはならない。
これまでに報告されている副作用としては、ときおり一過性の不快感があり、注射したところにかゆみ、発疹、腫れが生じることがある。
ヒアルロン酸は鶏のとさかから抽出するので、羽毛、鶏卵、鶏肉にたいするアレルギーがあると、この薬剤の作用に耐えられないかもしれない。
一クールの治療の効果は通常6ヶ月くらい持続し、ときにはそれ以上つづくこともある。
膝関節症に悩む人は、このヒアルロン酸治療を医師と相談するとよいが、奇跡を期待してはならない。
この薬剤は高価だし、これまでに試してみたことのあるわたしの患者で、その効果を絶賛した人はあまりいない。
しかし多少の効き目はあるようだ。
カテゴリー:変形性関節症
変形性関節症の人が避けるべき運動
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ごくふつうの運動や日々の暮らしが変形性関節症をひきおこしたり悪化させたりすることはない。
適度な運動をする習慣は、年齢には関係なく、これまでに関節の悩みをかかえたことがない人にも好ましいことだ。
関節は生きている器官である。
細胞がたえず再生していて、関節にかかる負荷に合わせて順応している。
だから、使えば使うほど調子がよくなる。
だが、以前に関節に負傷したことがあると、変形性関節症にかかりやすくなる。
中年を過ぎていて、変形性関節症が始まりかけているけれども、なにかスポーツや運動をしてみたいというなら、もちろんやってさしつかえない。
その場合、どんな運動が望ましいのか。
レクリエーションでする水泳、ゴルフ、社交ダンス、ウォーキングといった、関節にあたえる衝撃の少ない運動は、たとえ軽度から中等度の変形性関節症がある高齢者でも、関節を強くし動かしやすくするのに効果がある。
筋肉に異常がなく関節も正常なら、ボウリング、サイクリング、ボートといった中程度の運動をしても大丈夫だろう。
しかし、野球、ソフトボール、バスケットボールといった関節を痛めるリスクの高いスポーツは避けること。
関節に負担や力がかかると、軟骨を包む滑液がその衝撃を均等に分散するからだ。
ジャンプしたり走ったりして、不意にあるいはくりかえし関節に力をかけたり関節を動かしたりすると、
また、関節をひねるような動きをすると、関節の軟骨や筋肉がその衝撃の吸収に追いつかないことがある。
そうなると、関節を痛める可能性が高まる。
だから、フットボールや野球やサッカーの選手、そのほかの運動選手は関節を痛める危険性が大きいのである。
変形性関節症の予防や治療で食事がはたす最も重要な役割は、体重を減らすことにある。
たとえ関節の変形がすでに進んでいても、それは同じである。
減量効果が最もあがるのは、低脂肪・低カロリーの食事を守り、運動の習慣をつけることだ。
体重が減れば、関節にかかる負担も関節内部の変形も少なくなるので、関節の痛みがやわらぐ。
アレルギー性関節炎についていろいろ耳にするが、変形性関節症にかんするかぎり、アレルギーとの関連を裏づける証拠にお目にかかったことはない。
症状を悪化させそうな食べ物を避けるのは理にかなってはいるが、だからといって、どんな食べ物がいけないのか見つけようとして時間を浪費するほどのことはない。
サプリメントは効果があるか
サプリメントの愛好家たちは、変形性関節症と食事の因果関係にたいするわたしのいささか否定的な意見には同意しないだろう。
コラーゲンと軟骨をつくるのにビタミンA、C、B6、それに銅と亜鉛が必要なので、変形性関節症の予防にも治療にも、つぎのようなサプリメントを摂取すべきだと主張する人たちもいる。
ビタミンA一万単位、
ビタミンC2000〜3000単位、
ビタミンE600単位、
ビタミンB650ミリグラム、
亜鉛45ミリグラム、
銅1ミリグラム、
パントテン酸12.5ミリグラム、
健康な軟骨を維持するのに欠かせないといわれるアミノ酸の一種メチオニン250ミリグラム。
こうしたサプリメントの摂取がなんらかの効果を発揮すると証明する研究があるのか、わたしは寡聞にして知らない。
あくまでも理論上の考え方だと思う。
これらのサプリメントを買う余裕があるなら、たぶん副作用はないから、摂取してもかまわないだろう。
最後に、代替治療のひとつとして鍼がある。
変形性関節症について覚えておきたいこと
1 変形性関節症は、加齢とあきらかに関連のある関節炎の一種である。
2 関節炎はひとつの症状であって、疾患ではない。関節痛には100以上の原因がある。
3 変形性関節症はかならずLも進行しないし、年齢とともに症状がよくなることもある。
4 変形性関節症は、軟骨が損傷し、関節の骨が硬く厚くなるために生じる。
5 変形性関節症の最大の原因が長期にわたる摩耗であるのはたしかだが、遺伝、免疫、ホルモンにかかわる要因もあると思われる。
6 変形性関節症の基本的な治療法は、理学療法、休息と運動をバランスよくする、体重を減らす、痛みをとる薬物治療、人工関節をはじめとするさまざまな外科的治療を組み合わせておこなう。
7 薬物治療で変形性関節症が完治することはないが、痛みの緩和には有効である。
アスピリンと非ステロイド系の抗炎症剤を併用すると、胃腸管上部からの出血をひきおすおそれがあるので注意すること。
カテゴリー:変形性関節症
変形性関節症について
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およそ4000万人のアメリカ人が関節炎にかかっている。
6人に1人ということになる。
関節炎は、慢性的な健康上の悩みとしてはアメリカで最も一般的なものであり、苦痛をもたらし行動を不自由にする原因として最も多くあげられるものだ。
関節炎は疾患ではなく症状で、関節炎には100以上の原因がある。
しかし、どの関節にしろ痛むなら、関節炎である。
だれでも、年齢をとわず、なんらかのかたちの関節炎にかかる可能性がある。
とくに一般的なタイプを、その割合の多い順にならべると、変形性関節症、リウマチ性関節炎、痛風となる。
さまざまな顔をもつ関節炎
ここでは、とくに加齢と関連のあるタイプの関節炎、変形性関節症だけをとりあげる。
しかし、関節の痛みが変形性関節症によるものだという結論を出す前に、つぎのようなほかの可能性も考えてみること。
● 転んで膝を負傷すると、外傷性関節炎になる。
● 病原菌に感染し、その病原菌が血管に入り、関節まで達すると、敗血症性関節炎をひきおこす(淋菌によるものがその一例であり、結核菌やさまざまな真菌によるものもある)。
● 免疫システムがさまざまな感染症要因に反応して、反応性関節炎を誘発することもある。
そうした病原体としては、たとえば、リウマチ熱の原因となる連鎖球菌、B型肝炎・麻疹・風疹のウイルス、ライム病のスピロヘータ、サルモネラ菌、食べ物や飲み物を汚染するシゲラ菌やカンピロバクター菌といった細菌などがある。
● 関節に尿酸塩の結晶がたまりすぎると、痛風性関節炎になる。
● 鎌状赤血球性貧血のような全身性疾患、末端肥大症(脳腫瘍のせいで成長ホルモンが過剰につくられる)、コレステロール代謝異常、糖尿病、慢性の肺の病気、先天性心臓病などもすべて、関節にさまざまな障害をもたらす可能性がある。
● いわゆる自己免疫疾患と関連のある一群の関節炎疾患もある。
リウマチ性関節炎、狼癒(皮膚結核)、硬皮症、多発性関節炎、皮膚筋炎などがそうである。
これらの疾患では、体が健全な組織にたいして好ましくない侵略者であるかのように反応して、排除しようとする。
その結果、関節の腫れと痛みをはじめ、いろいろな症状があらわれる。
カテゴリー:変形性関節症
変形性関節症の手術
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変形性関節症がひどくて歩行が不自由になったり、生活の質に影響するようになったら、肩関節、膝関節、股関節などは金属やプラスチックの人工関節ととりかえることができる。
この手術の成功率は90パーセント以上である。
しかし、これほど抜本的な外科手術ではない方法もいくつかあるので、まずそちらのほうを検討してみるとよい。
関節鏡は診断と治療を同時におこなえる器具なので、医師は関節の内側をおおう滑膜組織をとりのぞく滑膜切除術をほどこせる。
これによって関節症の進行を遅らせたり、痛みをかなり軽減させることができる。
だが、残念なことに、症状が再発する場合が多いので、長い目で見ると、滑膜切除の有効性はかぎられてしまう。
こうしたさほど面倒でない手術がうまくいかなかった場合には、人工関節ととりかえることもできる。
ただ、ぜひ知っておいてもらいたいのは、人工関節は、歯垢をとったり歯や歯髄を抜いたりする歯科の治療中に血管に入ってしまった細菌に感染しやすいということである。
心臓の弁の病気や人工弁の場合とよく似ている。
カテゴリー:変形性関節症
グルコサミンとコンドロイチン
いつまでも元気と思っていても加齢とともに、グルコサミンは減少してしまいます。
「コンドロイチン&グルコサミン」は、グルコサミンを1500mg、コンドロイチン含有サメ軟骨抽出物を125mg、コラーゲンを100mgにしょうが末を100mg配合し、ハツラツとした毎日を応援します。
※「コンドロイチン含有サメ軟骨抽出物」は高品質原料を使用しており、125mg中「コンドロイチン硫酸」は50mg含まれております。
ひざの悪い父にプレゼントしました。
まだ、服用して半月程度ですが、父が「ひざの痛みが少しましになったような気がする」といっていました。
3ヵ月分購入しましたので続けてみてまた記入します。
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軽症の変形性関節症には効果がある場合もあるので、試してはみるべきだが、完治を期待してはならない。
グルコサミンとコンドロイチンの併用がどのように効くと考えられているのか、ご紹介しよう。
軟骨の基本成分はコラーゲンで、コラーゲンはプロテオグリカンという糸状の糖タンパクとからまっている。
コンドロイチン硫酸とケラタン硫酸からなるこのプロテオグリカンが水の分子をとりこんで、軟骨にクッション性をもたせる。
齢をとると、軟骨細胞のプロテオグリカンをつくる能力が衰え、軟骨が損傷する。
プロテオグリカンの一種であるコンドロイチン硫酸を投与すると、軟骨のクッション性の回復を助けるのだろう。
グルコサミンはムコ多糖類の基本成分で、ムコ多糖類は、関節を構成している膜、靭帯、腱、軟骨や、関節を包み潤滑する関節液に通常含まれている化合物である。
このグルコサミンが欠乏すると、滑液が薄く水っぽくなってしまい、関節の可動部分の潤滑能力とクッション能力が落ちる。
グルコサミンはこの滑液を濃くするとという結果がある。
ヨーロッパの文献にも、グルコサミンの効力を証明する研究報告がいくつかある。
毒性にかんする研究報告はない。
カテゴリー:変形性関節症
変形性関節症になりやすい人
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変形性関節症は関節の疾患のうちで最も多く見られるもので、およそ1600万人のアメリカ人がかかっている。
それも、大多数が45歳以上で、その3分の2が女性である。
変形性関節症には原発性と続発性の二つのタイプがある。
続発性の変形性関節症は、年齢をとわず、以前に外傷や感染で損傷をうけた関節に生じる。
原発性の変形性関節症は加齢と関連がある。
45歳未満でも2パーセントの人がかかるが、たいていは男女ともに40代か50代で始まり、60歳を過ぎるとかかる率が高くなって、65歳までに大多数の人が変形性関節症にかかっている。
興味深いことに、変形性関節症はかならずしも症状があらわれるとはかぎらず、まったく自覚症状のない人が、脊椎のごくふつうのX線検査をうけて見つかることがある。
変形性関節症は通常2ヶ所以上、多くは腰や膝や脊柱の関節に生じ、また体の末端の指の関節にも生じる。
年齢が高くなるほどかかる人が多くなるが、加齢にともなうほかの多くの疾患とは違って、症状そのものはかならずしも加齢とともにひどくなるわけではない(現に、何年かすると症状が、それもとくに腰の痛みがよくなる例を、わたしもしばしば目にしている)。
また、通常、痛みのひどさが関節の腫れや変形と相関関係にあるわけでもない。
とはいっても、ある程度齢をとった人は、変形性関節症のせいで関節にかなりの痛みを生じ、動かしにくくなる可能性がある。
原発性の変形性関節症は、それまでの生涯に関節を使ってきたつけで、関節が摩耗してしまうために起こる。
どのようにして、なぜ起こるのかを説明しよう。
関節は、骨、靭帯、筋肉、腱、軟骨など、いくつかの組織からなっている。
正常な関節はしなやかで、広い範囲に動かすことができる。
靭帯と筋肉が健全な関節を支えて、その安定を保っている。
関節にある正常な軟骨には水分が含まれていて圧縮性と弾力性があり、スポンジやクッションのような役目をはたして、骨どうしがこすれ合うのをふせいでいる。
軟骨は老化の影響や、長年重さを支えてきたことによる生化学的なストレスの影響をうける。
水気がなくなり、ついにはひびが入ったり、割れたり、すり減ったりする。
すると、関節の骨どうしがこすれ合い(そのために痛みが生じる)、その結果、骨が厚く硬くなり、関節のへりに麻のような突起やこぶができる。
基本的には、変形性関節症とはこの状態をいう。
最近の研究によると、たしかに摩耗も重要な要因ではあるが、そのほかにも変形性関節症にかかりやすくする、ホルモンや遺伝や免疫にかかわる素因があるとのことだ。
軟骨の摩耗はかならずしも進行するわけではないし、避けられないわけでもない。
早いうちなら、軟骨には再生し自己修復する力がある。
しかし、変形性関節症が進行すると、そうしたメカニズムの働きが落ちて、炎症を起こした細胞が関節に入り、酵素が軟骨をさらに損傷してしまう。
この劣化のスピードが修復力をうわまわると、関節の軟骨が取り返しのつかないほど摩耗してしまうのである。
変形性関節症の症状:首、背中、腰、指先から
変形性関節症はまずはじめに、重さのかかる関節部分に影響をあたえ、首や背中や腰に痛みやこわばりが生じたり、
膝や手の親指の付け根、手の指先、足の親指の腫れとなってあらわれる。
こうした症状は、たいていは朝、起き抜けにちょっとこわばった感じがするといった具合に、いつからともなく始まり、しだいに痛みが増すが、それも体重がかかると痛いけれども、休めばやわらぐ。
朝が最悪で、昼間、体のこわばりがほぐれるにつれてよくなる。
しかし、庭仕事や家事、長時間歩くといった負担の大きい活動をすると痛む。
関節が肥大したり変形したりすることもあるが、たいていは熱をもたない。
どんなかたちにせよ関節症にかかっている人は徹底的な検査をうけるべきだ。
全身の健康診断をしてもらい、病歴、それもとくに関節に負傷したことがないかについて入念に調べ、炎症のある関節の機能をチェックしてもらうこと。
適切な血液検査、尿検査、関節から抜きとった液の検査、X線検査(これで、関節のすきまの狭まり、軟骨の摩耗、骨の肥大がわかる)、CTスキャン、MRI、関節鏡検査(関節の内部を直接見る)、関節や筋肉組織の生検なども必要かもしれない。
ただし、そうした検査をうけるときは、
● なぜその検査をするのか、
● 費用はどのくらいかかるのか、
● 保険がきくのかどうか、
● 自分の病気の診断や治療にどう影響するのか、
といったことを、かならず質問すること。
近ごろは、関節症患者が検査漬けにされるきらいがあるからだ。
カテゴリー:変形性関節症
変形性関節症の痛みをやわらげる治療法
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変形性関節症は、完治はむりだが、適切な治療をすれば痛みや炎症を緩和し、関節の機能や動きを維持し、関節の変形をふせぎ、生活の質を高めることができる。
ただし、それぞれの人のニーズに合わせた治療法を考えてもらうべきだ。痛みをやわらげる方法をいくつかあげてみよう。
理学療法
理学療法は変形性関節症患者にとって頼みの綱の治療法である。
理学療法士がさまざまな体操メニューを考えてくれる。
アイソメトリック体操やアイソトニック体操は、筋肉の状態をよくし、柔軟性を増し、こわばりを少なくして、動きやすくしてくれる。
ストレッチングが動きをよくするのだ。
もっとも、心地よく思えないほどむりやり体操をさせられるのは困る。
アイソメトリック体操は関節を動かさずに筋肉を収縮させるトレーニング法である。
筋肉を強くして、関節を支える力を増す。
すわった姿勢か立った姿勢でポ胱針郵禦接謂詣獅枇)を引き締めるのも、アイソメトリック体操の一例である。
アイソトニック体操は筋肉を収縮させる運動に関節を動かす運動をくわえたトレーニング法である。
エアロビクス(自転車こぎ、水泳、ダンス)は、関節への血流をよくし、関節のまわりの筋肉を強くする。
負荷体操は関節の痛みや腫れをやわらげ、疲労感、不定愁訴、気分の落ちこみをよくしてくれて、しかも関節炎を悪化させることはない。
体操のあとには快いマッサージがつきもので、関節の痛みをやわらげ、動きをとりもどしてくれる。
体操をしているあいだにせよ、し終わったあとにせよ、痛みや腫れがひどくなるようだったら、それは激しくやりすぎということになる。
急性の炎症や腫れや痛みのある関節は、ぜったいに動かしてはならない。
関節に大きな変形や機能不全がある場合は、リハビリを始める前に、作業療法士や理学療法士と相談すること。
炎症を軽減し、拘縮をふせぎ、関節の機能を保護するために副木を必要とすることもある。
冷湿布は痛み、炎症、腫れをやわらげる。温めると筋肉を弛緩させ、筋肉の血液循環をうながす。
温かいお風呂に入ったり、温かいシャワーを浴びたり、かいろ、ホットパック、電気毛布などで温めるとよい。
理学療法の専門家には、温湿布と冷湿布を交互にすることをすすめる人もいる。
まず温湿布を3分くらいしてから、冷湿布を30秒、これを3回くりかえすというものである。
変形性関節症にかかっている人の場合に、筋肉や関節の潜在能力を最大限に発揮させるには、ほかにつぎのようなことに気をつけるとよい。
・筋肉や関節が一定の位置にあるような姿勢は長くつづけない。
・なにをするにしても、最も強い関節やいちばん大きな関節を使うこと。
痛みはじめたらすぐに 中断できないような活動は避ける。
・なるべくすわった姿勢で作業をする。
・ものをとるとき、どうしてもやむをえない場合でないかぎり、体を曲げたり、かがんだり、持ち上げたり、手を伸ばしたりしないこと。
ものを動かさなければならないときは、できればすべらせて動かす。
・高い便座のほうが立ち上がりやすい。シャワーは椅子にすわって浴びるほうが楽である。
・料理をするときは多めにつくり、余った分を冷凍保存しておいて、調理の負担を軽くする。
・家族の協力が得られるときは、週末に翌週分の食料品を用意しておく。
・冷凍食品やレトルト食品を積極的に使う。
・軽い調理器具を使う。
・食器棚や引き出しの取っ手を使いやすく調節し、蛇口をひねる道具や引き出しを開け閉めする道具を使う。
・瓶のふたを開ける道具は手もとにたくさん用意しておく。高いところにあるものをとるのに柄の長い道具を使う。
・とくに炎症がひどいときには、買い物や掃除で、遠慮せずに手助けを求める。
・足指の関節症の場合は、ひものついた靴は避けて、スリッボン式の靴やマジックテープで留めるタイプの靴を選ぶこと。
・はきやすい靴を選び、靴べらを使い、必要とあればステッキを使う。痛みには気をつけること。
痛みがあるのは、むりをしていることを体が知らせている証拠だから。
薬物治療
変形性関節症の治療に現在使用されている薬は、進行をとめたり、関節の変形を予防するものではない。
薬で痛みをやわらげる必要があるときは、まず最も弱い薬を使うこと。
カテゴリー:変形性関節症



