白内障は予防できる
誰にも起こりうる目のトラブル、自覚症状もなく起こる眼病、成人病から合併する眼病、失明が怖い眼病など…。
一生つきあう目の健康・ケアのため、これだけは知っておきたい。
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よく、ふだんの目の使い方、本の読みすぎ、テレビを見るとき近づきすぎたり離れすぎたりすることが白内障の原因になる、
と言われるが、それはまったくの誤解だ。
また、白内障は加齢につきもので避けようがなく、予防の手だてがない、というのも誤りである。
白内障になるのを早める原因をいくつかあげてみよう。
避けられないものもあるが、自分でコントロールできるものもある。
喫煙は白内障になる危険性を3倍にする。
すぐに禁煙すること。
アルコールの飲みすぎは白内障になりやすくする。
肥満も白内障になる危険性を増す。
糖尿病で、高い血糖値が長くつづくと、白内障になりやすい。
血糖値をできるだけ正常値に保つこと。
慢性の高血圧も白内障の危険因子である。
高血圧の人でも白内障になる人とならない人がいる理由はわかっていない。
しかし、高血圧は治療しやすいし、血圧が異常に高いならほうっておくべきではない。
血中脂肪の濃度が異常だと(たとえばコレステロール値が高いと)、白内障になりやすい。
適切な食事をし、必要なら、コレステロールやLDL(「悪玉」コレステロール)を正常値に下げてくれる安全で効果的な薬物療法をうければ、白内障になる危険性が低下する。
ぜんそく、がん、関節炎の治療や臓器移植後の拒絶反応の予防のためにステロイド剤(コルチゾン系の薬物)を必要とする人も多い。
ステロイド剤の長期使用は間違いなく白内障の原因となる。
だからといって完全にやめてしまうと、白内障よりも深刻な結果をもたらしかねない。
急性のぜんそく発作を抑えるのに使用される吸入タイプのステロイド剤は、白内障になるリスクが2〜5倍である。
この場合も、白内障になる潜在的リスクを心配するよりも、生命を脅かす症状をとりのぞくほうが重要である。
日光の紫外線(UV-B)に無防備にさらされる量が多いと、白内障の大きな原因になる。
日光に当たらず、屋外ではつばの広い帽子をかぶったり適切なサングラスをかけたりすることで、過剰な紫外線を回避できる。
果物や野菜の少ない食生活をしていると、後年白内障になりやすい。
果物や野菜のかたちでとる抗酸化物には予防効果がある。
ビタミンCの栄養剤も有効と思われる。
ある研究報告によると、
毎日250〜500ミリグラムのビタミンC剤を十年以上服用してきた女性は、そうでない女性よりも白内障の発症率が77パーセント低かったそうだ。
こうした抗酸化物は、水晶体から活性酸素をとりのぞくことで、白内障の予防を助ける。
酸化した老廃物がたまると、水晶体が生化学的変化を起こして不透明になる。
銅、セレン、ベータカロチン、抗酸化Lグルタチオン(健康食品店で手に入る)といった栄養剤や、アスコルビン酸亜鉛の点眼薬を一日に2回、両目にそれぞれ一滴さすことをすすめる眼科医もいる。
ただし、こうした方法に効果があるという証拠はない。
標高の高いところで暮らすのも白内障の危険因子である。
酸素が薄いことがたぶん白内障になりやすくするのだろう。
利尿剤の常用も白内障になりやすくする。
しかし、利尿剤を処方されるような症状がもたらす脅威のほうが、白内障になる心配よりも大きいのがふつうである。
鎮静剤の常用も白内障になるリスクを高めるおそれがある。
しかし、この場合もそうだが、薬剤を服用するかどうかを白内障になるリスクで決めてはならない。
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