緑内障:眼圧上昇の原因と微候
誰にも起こりうる目のトラブル、自覚症状もなく起こる眼病、成人病から合併する眼病、失明が怖い眼病など…。
一生つきあう目の健康・ケアのため、これだけは知っておきたい。
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眼球の内部は、水晶体の周囲の組織からたえず分泌されている滋養分の多い澄んだ液に満たされている。
この眼房水が眼球の内部を乾かないようにしている。
涙と混同してはならない。
涙は眼球の外で分泌され、眼球の表面の湿りけを保つ役目をする。
眼房水は眼球の内部にとどまっているのではない。
たえず瞳孔を通って流れ出しており、虹彩(目の色のついた部分)の外縁にある網状の排出管を通って血管へ再吸収される。
この眼房水の循環についてよく耳にする比喩は、流し台の水道の蛇口を開けっぱなしにしているようなものだという言い方である。
眼房水を分泌する組織が水道の蛇口で、眼球の排出管は、流し台から水があふれないように排水口と排水管が接続されているように、いつも口を開けていて、詰まっていてはならない。
この眼房水がどのくらいあるか、そして、それが自由に出入りしているかどうかによって、眼圧が違ってくる。
齢をとると、排出管が傾いたり曲がったりして、眼房水の流れを邪魔する。
すると、眼房水が逆流してよどみ、眼圧を上昇させる。
この状態を原発性開放隅角緑内障といい、高齢者の緑内障の90パーセントを占める。
これは気づかないうちに進む潜行性の病気で、視神経が損傷して視力を失うまで、はっきりした症状が出ないことも多い。
医師が眼圧の上昇、視神経の外形の変化、視野の変形(これが最も重要である)を見つけて、緑内障ではないかと診断する。
緑内障でいちばん早くあらわれる症状は、
・横の視野が欠ける、
・時々と明るい部屋から暗い和睦に入ったとき暗さに目を合わせにくい、
・撤密な仕事がしつらい、
・これまでよりひんぱんにメガネの度を変えなければならない、
・明かりの周囲に色のついた輪が見える、
などである。
原発性開放隅角緑内障よりも深刻だが、それほど一般的ではないのが急性閉塞隅角緑内障である(なんらかの理由で、アジア人やエスキモー人がとくにかかりやすい)。
眼房水の排出管が突然詰まってしまう。
そのために、視界がぼやける、目が痛む、頭痛、吐き気や嘔吐、明かりを見たときに虹輪が見えるといった、さまざまな急性の症状が出る。
これはただちに病院へ行くべき緊急事態である。
すぐに治療しないと、数時間で失明するおそれもある。
そのほかに先天性緑内障、若年性緑内障、低眼圧緑内障といった、それほど一般的ではないものもあるが、
加齢と関連があるのは原発性開放隅角緑内障と急性閉塞隅角緑内障である。
視神経を損傷しないうちに眼圧の上昇を見つけるには、定期的に目の総合検査をうけるしかない。
まず、眼圧測定。排出管が曲がっていないかどうかも調べなければならない(隅角鏡検査)。
点眼麻酔薬で眼球を麻痔させ、手に持てる大きさの器械のレンズを眼球の上に載せる。
このレンズには鏡がついており、眼球を横から見て、虹彩と角膜のあいだの部分が開いているかどうかを見ることができる。
視神経の状態は検眼鏡検査で調べ、周辺視野は周辺視野計測法で調べる。
こうした検査を35歳と40歳のときにうけ、50歳までは2〜4年ごとに、それ以降は毎年うけることをすすめる。
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